やはりあっと言う間でしたね
待っている間の4年間は長いけど
その待ち焦がれた1ヶ月は矢のように過ぎていきます
だからこそ美しく燃え上がるのでしょう

だからこそ世界一の祭典であり得るのでしょう



今大会 私はスウェーデン、スイス、オーストラリア、
そしてイングランドに躍進を期待していました。
4国とも決勝トーナメントは素晴らしい形で突破したものの
前3チームは1回戦敗退、イングランドに至ってもまたしてもベスト8で散ってしまいました


そして我が日本は歴史的惨敗…。


然し この大会には
それらのウィークポイントを補って余る程の感動がありました




私個人が感動した 目ぼしい場面をベスト10で





10位.開幕試合のフリングスのミドル


ドイツにもジェラード顔負けの名手がいましたね
自称No.1MFだった男が結果を出しました
ま 例のアルゼ戦での大乱闘で手ェ出してサスペンション食らっちまいましたけど
ついに始まったんだ!と 興奮させてくれるゴールでした
と同時に今大会は面白いぞと言ってくれたようにも思います






9位.2002の不振は繰り返さない アルゼンチンの輝き


セルビアモンテネグロ戦でのアルゼンチンが
今大会最も輝いた勝者でしょう
波が大きいとはいえ 嵌ると本当に強い
なんでしょうねあのパスワークとスピード
泣く子も黙る守備力は

メッシもゴールを決めましたが あの試合あの展開なら決めて当たり前感もありますし
マラドーナ2世論評は2010年に持ち越しですね





8位.玉田の王者を揺るがす一発


本当に見事なシュートでしたね 一縷の望みを与えてくれました
その1発がブラジルを本気にした とか言われてますが
彼らはそこまで器用じゃありませんよ
なんてったって一番前は豚ですから





7位.アルゼンチンVSドイツ 試合後の大乱闘


うーむ マキシロドリゲスの殴りかかりは良かった
本当によく荒れる大会でした
レフェリーや大会組織自体にも問題があると思います





6位.世紀の大荒れ試合 ポルトガルVSオランダ


これは本当面白かった
国際試合でダービーさながらのぶつかり合い
できれば得点もぶつけ合って欲しかったけど
後半80分くらいからのオランダの猛攻は凄かった
双方の気持ちと意地のぶつかり合った熱すぎる戦いでした
レフェリーも気の毒に…





5位.若き赤十字軍団・スイスの躍進

グループリーグ第2戦 スイスVSトーゴ
1−0で迎えた試合終了間際 駄目押しのゴールを決めた若き青年
べテラン顔負けの見事な落ち着きで キーパーが絶対取れない角度へのシュートを撃った彼の名は
トランクイロ・バルネッタ 


皆さん この名前を覚えておいて損はありませんよ
大会開幕前から私が最も注目していた選手です
これからどんどんでかくなるでしょう




スイスは結局4試合を通し固い守備で無失点ながら
PK戦ウクライナに負けトーナメントから消えてしまいました
マニャンの涙は胸にきました



本当に若いチームだし 
次回のユーロは母国開催です これからもどんどん強くなるでしょう
アイルランドを下し本戦に参加した分は十分頑張ってくれました





4位.スウェーデンVSパラグアイ リュングベリ ロスタイムに奇跡の一発
初戦から2試合 何故かネットを揺らせない北欧の雄
第1戦に続きエンパテで グループ突破危ういか と思われた瞬間
やっとゴールを生んだのが ゲイのアイドルフレディーでした
やっぱあんたすげえわ 今大会最も感動したゴールでした






3位.延長終了間際に2得点 イタリアを決勝へ運んだ2人


あそこまで漫画のような勝ち方を ワールドカップの準決勝という
最も緊迫した1戦で拝めるとは…


泣きながら走り回るグロッソ
顔を真っ赤にし サポーターを鼓舞したデルピエロ
イタリアの勝負強さはどこから来るのでしょう
前評判は良くても 勝負弱かったイングランドとは正反対です






2位.ラストダンスは終らずに 決勝で得点するも退場したジダン


彼には頭が下がります 勢いよく下がりすぎてヘッドパッド
冗談はさておき 有終の美を飾ろうとする彼の気持ちの強さは
グループ突破すら疑問視されていたフランスを決勝まで連行しました
そしてその舞台でも数々のチャンスを創り出し


頭突きで退場
「燃え尽きてしまうぐらいなら…」
あなたは球界のカート・コバーンってことですか?



僕はこの事件で彼を大好きになりました
チームの為、国の為なんていう奇麗事以前に
男にはキレるべきときがあるものです
彼の素晴らしいキャリアと 今大会で母国を決勝に導いた事実は決して消える事はありません
胸を張って欲しいです マテラッツィ殺さないであげてね



偉大な男が最後ぐらい無様に去ったっていいじゃないか





1位.イングランドにかけられた3つの呪い


38年間スウェーデンに勝てないイングランド
今回はいい線まで行ったけど ほんとギリギリにヘンケに同点弾を決められました
1位通過できたから良かったものの…




準々決勝 ポルトガル戦では2つの呪縛により敗戦を喫しました


まずはルーニーの退場劇 98年ベッカムの悪夢再来です


奴さんあの気性だし もしかしたら1回は赤紙食らうかもとは思っていましたが
あの場面で食らうとは やはり彼のスター性は侮れません
ベッカムの涙は彼にはとどかなかったようで
ただ 全く同じ過ちを過去犯した彼も 責めることはできませんよね
イングランドにいれなくなったC.ロナウドこそ後悔しなきゃいいけど




然しなんとかPK戦まで持ち込みましたが
そう 忘れてはいけません 最後の呪いを
イングランドPK戦で勝てない」


この呪いは強すぎたのか なんと4人中3人も決められず


この間のユーロでも 同じ国相手にPK戦で敗退しました
ここまでジンクスに縛られる国は他にありません



今大会こそ 優勝が狙えると絶賛されておきながら
全てのネガティブなジンクスが降り注ぎ 不甲斐ない結果
最早国ごとお払いを受けた方がいいんじゃ…






うーむ やっぱ改めて面白い大会だったな


そんな大会を盛り上げてくれた 私の中での立役者ベスト30(多いな)は




1位 ファビオ・グロッソ
決勝トーナメント1回戦、エンパテで迎えた後半ロスタイムにPKを得る
準決勝、今度はエンパテで迎えた延長戦の後半終了間際に 決勝弾を生む
決勝、PK戦で5人目のキッカーとしてしっかり決め 優勝を勝ち取る
サイドバックの選手としては 記録的な活躍 文句無しです



2位 ジェンナロ・ガットゥーゾ
この人のスタミナと闘志 そして得点が決まった時のパフォーマンスは唯一無二
まさにイタリアのダイナモとして 優勝に大貢献しました



3位 マルコ・マテラッツィ
グループ突破をかける試合で交代出場していきなり得点
決勝でも得点→相手の大エースを挑発し退場させる
本業の守備面も ネスタの代役をしっかり努めました



4位 アンドレア・ピルロ
準決勝での決勝点のアシスト、初戦の先制点、
そして6試合中3試合でMOM受賞は半端じゃない
攻撃の格として常にチームに君臨していた



5位 マニシェ
メキシコ戦での先制点、そしてあのオランダとの殴り合いでの決勝点と
重要な点を挙げ 得意のミドルでの牽制と体を張った守備と動き回りで
チームの躍進に大きく貢献していました
チェルシーでの不振を存分に振り払ってくれましたね



6位 ジネディーヌ・ジダン
リーグでは輝きを失っていた彼ですが
この大会にコンディションを合わせていたのですね
特に決勝トーナメント以降は 全盛期とまではいかないまでも
世界最高の名手の「らしさ」を存分に発揮してくれました
加えてあの退場で 僕は寧ろ好きになりました



7位 リカルド
いくらイングランドがPK苦手とはいえ
自らの手で3本も止めるという大会新記録を打ち出し
大会を通じて守護神として活躍しました



8位 イェンス・レーマン
プレミアを数年見ている人は 彼のことを
ポカが多く キレやすいキーパーという印象を持っていたでしょう
然し チャンピオンズリーグからここまで好調を維持し
アルゼンチンとのPK戦でも2本止める活躍
ベテランの域に入る彼ですが ここに来て全盛期を迎えたのは凄いです



9位 ジャン・ルイジ・ブッフォン
イタリアの2失点はPKとオウンゴールのみ
流れやセットプレイでのシュートは完封したのです



10位 ファビオ・カンナヴァロ
Mr.カテナチオ 彼の集中力は非人




11位 ミロスラフ・クローゼ
2大会連続5得点は偉業



12位 スティーブン・ジェラード
不甲斐ない結果となったイングランドに於いて
得意のミドルを含め2得点
全試合守備面で貢献していたと思います
私としては スタメンからDMFにはキャラガーを置き
攻撃に専念する彼が見たかったです
ポルトガル戦でのPK失敗が悔やまれる



13位 パウロ・ワンチョペ
開幕戦 ホスト国を相手に2得点
しかも2本打って2本とも決めるとは恐れ入りました
結局1勝もできなかったコスタリカですが
少なくとも日本よりは良くやってました



14位 トランクイロ・バルネッタ
21歳になったばかりの彼は
全試合を通して活躍し
ベテランのような落ち着きで得点も挙げた
若いスイスの象徴といえる選手は
予想以上の活躍だった



15位 ジャンルカ・ザンブロッタ
ウクライナ戦での素晴らしいミドルシュートをはじめ
タイミングの良い攻め上がりはチームに不可欠だった



16位 パトリック・ヴィエラ
攻守に渡りチームの核とし活躍した上
重要な2得点を挙げた



17位 フランク・リベリー
ジダンが後継者に指名したヤクザ顔の新鋭は
序盤こそその決定力が疑問視されたものの
豊富な運動量と非凡なスピードをみせつけた



18位 フェルナンド・トーレス
4試合で3得点を叩き出した彼は
今回の「観ていて楽しい」スペインの立役者



19位 ティエリ・アンリ
ブラジル戦での決勝点を含む3得点は及第点



20位 カルロス・プジョル
持ち味のスピードを活かした守備と
攻め上がりでアシストも記録した




21位 ルーカス・ポドルスキ
3得点を挙げベストヤングプレーヤー賞を受賞
クローゼとのコンビネーションは目を見張るものがあった



22位 マキシ・ロドリゲス
彼もまた3得点
メキシコ戦ロスタイムのゴールは別格だが
その他の得点も彼らしく 素晴らしいものだった



23位 ダビド・ビジャ
3得点3人目
トーレスと共に スペインの双方として大活躍



24位 エルナン・クレスポ
3得点ラスト
前大会の屈辱を晴らすべく らしさを存分に発揮した



25位 フレドリク・リュングベリ
持ち味の超絶運動量と闘争心を存分に発揮してくれた
パラグアイ戦の終了間際のゴールは歴史に刻まれるだろう



26位 ティム・ケーヒル
日本戦での世紀の逆転劇の立役者
交代出場で2得点



27位 川口 能活
3試合7失点は少なくない
然しクロアチア戦でのPKをはじめ彼が防いだシュートも決して少なくない



28位 オーウェン・ハーグリーブス
母国サポーターには不人気の彼だったが
慣れ親しんだドイツで 批評などものともせず攻守に渡り活躍
ランパードらよりよほどチームに貢献していた



29位 ジョー・コール
スウェーデン戦のゴールは
ロドリゲスやフリングスのシュートに並ぶ大会ベストゴール候補
イサクションまで褒めちぎる始末



30位 ハビエル・サビオラ
得点こそ1点にとどまったものの
スピードを活かしたタイミングの良い攻め上がりとキープ力で
何度もチャンスを作った



番外 キム・シェルストレーム
期待していた程の活躍は無かったものの
その左足の鋭さはやはり尋常じゃなかった
まだまだ成長するでしょう 今後も大期待






選ぶの大変だった 絞りに絞っても30人か…
ま 国を背負ってあの大舞台に立ってる時点で凄いんですけどね


逆に 鳴かず飛ばずプレーヤーべスト10も発表





1位 フランク・ランパード
今大会を最も忘れたい男でしょう
鉄人と名高い彼がよりによってこの大会で絶不調になるなんて
一番悔しいのは彼自身でしょう



2位 ウェイン・ルーニー
わお! やっと戻ってきて退場だなんて
彼の性格上予想はしてましたが あの試合あの時間消えるとはね
クリロナとの確執は免れないか
しかし 違う意味できちんとベッカムの跡目を継ぎましたな
この国の数々の呪いは強すぎる



3位 マテヤ・ケジュマン
試合中消えている時間も多く
無得点な上 チームも一勝もできなかった



4位 ミラン・バロシュ
巨頭コラーの負傷により出番が廻ってきたが
ユーロ2004の得点王は無得点のまま大会を去った




5位 ロナウジーニョ・ガウショ
国民や世界のチビッコの期待を裏切ったという意味では罪
CLの段階でコンディション落ちてきていた上
セレソンは彼のチームじゃなかった
結局マラドーナの名声には遠く及ばなかったですね



6位 ロナウド・ルイス・ナザリオ・ジ・リマ
大会通産得点記録を打ち出したとはいえ
3ゴールのうち2ゴールは逆・カテナチオの日本
ストライカーだからそれでいいのかもしれませんが
守備はおろか スペースを作ろうともせず怠けていた
というか太っていた



7位 アドリアーノ・レイテ・リベイロ
彼もインテルの欝を完全には吹っ切れなかったのか
動きがトロすぎた セレソンは豚を2匹放牧しながらベスト8だから上出来じゃないでしょうか



8位 ヘンリク・ラーション
イングランド戦終了間際の得点こそ素晴らしかったものの
ドイツ戦で彼がPKを外すとは…
期待が大きかっただけに残念でした



9位 ズラタン・イブラヒモビッチ
彼もまたリーグでのスランプをひきずりノーゴール
この2トップが絶好調だったらなぁ とたられば悲願



10位 ルート・ファン・ニステルローイ
ノーゴールは免れたものの
リーグで干された後遺症か持ち味の決定力を欠いていた



以上





2006 W杯は
ミドルシュートがよく決まり ロスタイムや終了間際の得点が数多く産まれ
1点で勝負が決まるケースが多く ラフプレイ続出で多数の退場者を出し
然し番狂わせの少ない 大会でした



応援国が悉く消えていったとは言え
なかなか面白かったです
(まだ合計3大会しかちゃんと見ていませんが…)



大会が開幕する日の あのドキドキを僕はずっと忘れません
そして4年後 また味わうでしょう





ベッカムの涙
イングランドの呪い
真のマラドーナ2世
4人の退場者が生んだ新たな因縁
ジダンの有終のヘッドパッド
スキャンダルをバネに頂点に立ったアズーリ
中田の涙、そして引退



まだまだあるけど書ききれません




4年後にはどんなドラマが待ち受けているのでしょう
私は それまで あの金色に輝くカップに別れを告げます
たくさんの感動をありがとう お疲れ様





蹴球が好きで良かった
海外で行われているイベントでここまで一喜一憂できるのだから



来月からは また熱いリーグ戦の日々です
暫くは不眠から解消されるのだけが嬉しい