私の漁港 【ブログdeフォトコンテスト応募作品】
この夏 久々に帰省した
故郷の港町 実家から歩いて数分のところに小さな漁港がある
少年時代 この場所で友人と釣りや花火をして遊んだものだった
今では子供の声は聞こえず 漁船や照明も減り 寂しい蒼色をしていた
街から忘れ去られた場所に見えた
だがよく勝手に乗りこみ釣り糸を垂らした一隻の船は あの時と同じ場所に在る
持ち主の漁師に見つかり 頭をこづかれたものだった
もう一度彼の怒声を浴びたいなぁと思い 私はシャッターを切った
ファインダーの中では 少年時代の自分が青いたんこぶを作っていた